殉職自衛隊員合同慰霊祭齊行


 

 3月17日、徳島県護國神社において、徳島地本の支援を受け令和5年度徳島県出身殉職自衛隊員合同慰霊祭を主催者として齊行した。

 護國神社には殉職自衛隊員24柱が合祀されており、県内在住13ご遺族から5名のほか、徳島県を警備隊区とする第15即応機動連隊長、徳島教育航空群司令はじめ県内各部隊長等、そして防衛協力諸団体の代表、役員、隊友会員など総勢約50名が参列した。

 桜の開花も期待される時期とは言え、冷気漂う本殿において、祭主である高木会長の祭文奏上、参列者の玉串奉奠により、厳かに慰霊の式典が齊行された。その後、故人を偲びつつ、会食・懇談が行われ、各部隊・団体の代表からご遺族への激励の言葉などを頂くとともに、次回の再来を期して、無事に慰霊祭を終えることができた。(事務局長・中村信康)



松茂町防災訓練の全面支援(10年連続)  

 

 

 2月23日、松茂町の防災図上訓練を支援した。
 訓練は2月22日14時46分「南海トラフ巨大地震発生」との状況付与に始まり、発災直後の災害対策本部の初動対応を実施後に一時中断し、翌23日8時から状況を再開した。

 隊友会は統裁部として11名(現職防災監3名)が参加し、県、関係協力機関、自主防災会、避難住民等を担当し状況付与・レスポンスを実施した。
 能登半島地震の影響もあり、役場職員は危機感を持って訓練に臨み、様々な状況付与に緊張感をもって対応しており、中身の濃い訓練を展開した。
 訓練の総括として、統裁班(隊友会福田顧問、岩原県危機管理部企画幹ほか)から講評、提言等を行い、今後の参考として頂いた。自衛隊のある町・松茂町に10年間にわたる訓練協力を積み重ねたことにより、相互信頼の醸成を痛感している。(理事役・近藤嘉宏)



自衛隊協力団体新年互礼会共催


 1月14日、コロナ禍のため中断していた県内団体共催による「自衛隊協力団体新年互礼会」を幹事団体として4年振りに企画開催した。

 本行事は自衛隊協力団体・部隊0B会等10団体の相互協力と賀詞交換会の効率的開催を狙いとする恒例行事で危惧されたコロナの影響もなく順調に開催出来るかに思えたが、能登半島地震の発生により一時は中止も覚悟した。一部の部隊指揮官の欠席があったものの国会議員、県知事、各市長等及び関係陸海部隊長等のご来賓並びに各協力団体会員等約170名の参加を得て、隊友会役員による円滑な運営もあって、内外の厳しい情勢下ではあったが盛会裡に新年互礼会を終えることがで出来た。(事務局長・中村信康)

 

 

 

新年初飛行訓練と新成人野外訓育を激励

                                                         
 1月5日と17日の両日、海上自衛隊德島教育航空群(松茂町)の新年行事において令和6年の飛行安全と新成人の自立を祈願するとともに部隊の益々の活躍を激励した。

 年明けに起こった能登半島地震、羽田空港衝突事故の衝撃もさめやらぬ1月5日早朝、会長以下8名の会員は徳島航空基地における恒例の初飛行訓練に参列し、稲崎精一郎群司令の現下の内外情勢と今まさに進行中の災害対応に関する年頭訓示に続く初飛行訓練を激励した後、隊員代表の幹部・海曹6名と懇談して和やかな会話のうちに隊友会の理解促進を図った。

 また、絶好の日和となった1月17日、基地周辺の4支部長など7名の会員は新成人の祝福と自立を願って基地から徳島市のシンボルである眉山(標高約330m)までの約20㎞を群司令を先頭に新成人5名を含む約30名が行進登坂するのを山頂で激励し、会員それぞれの励ましや隊友会の紹介と新成人による誓いの言葉などを交わした後、隊員お手製の豚汁で舌鼓をうちながら交歓した。(事務局長・中村信康)

 

 


徳島県総合防災訓練 に参加


 9月1日、県南の「まぜのおか」(海南町)を主会場として行われた県総合防災訓練に会長以下10名が参加した。隊友会員でもある岩原傑企画幹(徳島県危機管理環境部)が作成したシナリオに従い、広域避難訓練及び倒壊建物からの救出・救助訓練に参加した。
 広域避難訓練には避難者の誘導役及び避難者役として7名が参加し、DMV(デュアル・モード・ビークル)にて高知県から避難してきた避難者を陸自車両にて主会場に移送後、陸自CH-47に搭乗し、設想高知県の避難所まで誘導した。避難者役の大学生ボランティアは、陸自のトラック、大型ヘリの体験搭乗と自衛隊OBの解説に感激していた。また、倒壊建物の要救助者役に2名が参加し、災害救助犬による捜索により発見され、消防により救助された。厳しい暑さと狭い倒壊家屋での長時間の待機や救助犬への対応などの課題も散見されたが、各会員は的確に清々と行動し、訓練の円滑な実施に貢献した。(理事役・近藤嘉宏)



第14施設隊の渡河訓練激励

 

 8月22日、徳島駐屯地第14施設隊(隊長・𠮷田正幸2等陸佐)が近傍の桑野川で実施した渡河訓練(軽門橋構築、漕舟)を見学・激励した。

 隊は8月初旬に夏期集中野営を計画しその一環で訓練見学・激励を予定していたが、沖縄・九州地方を襲った迷走台風6号の影響で訓練を順延し隊訓練の規模を縮小すると共に新隊員後期課程の漕舟訓練を併せこの日に実施したものである。うだるような暑さの中、徳島南・小松島・阿南各支部から会員有志8名が現地集合し訓練指導官の副隊長から全般説明を受けた後、班長の命令下達のもと10数名の班員(女性隊員2名を含む)が一糸乱れぬ手順で軽門橋を構築する姿に一堂思わず拍手を送った。

 その後、新隊員後期課程教育中の19名による初めての漕舟訓練を見学したが、今回の後期課程は団結が固いとの説明通り、初めてとは思えない息の合った櫂捌きに今後を期待するところ大であった。新隊員の労をねぎらうと共に隊友会の組織と活動などの説明をしていただくよう担当者にお願いし、清々しい気持ちで見学・激励を終えた。(事務局長・中村信康)

 


松茂町表彰の受賞


 

 8月1日 松茂町の町政施行62周年記念日の表彰式に高木会長、福田顧問、岡田顧問の3名が参列し松茂町表彰を受賞した。これは松茂町の防災行政の向上に貢献した功績が認められたものである。県隊友会は、本年1月24日に徳島県知事からの表彰を受けたばかりで、度重なる慶事である。
 県隊友会は、東日本大震災の後、平成24年度から松茂町の防災業務支援に協力し、当初有志6名で防災図上訓練の統裁・状況付与を担当し、毎年その内容の充実を図ってきた。「継続は力なり」の言葉のとおり、年を追うごとに隊友会員の参加者が増加(昨年は計18名)し、協力範囲も避難所運営訓練の支援にまで拡大し、特に大津波に弱い町の防災対応に尽力してきた。隊友会員の中には、現役の県・市・町の防災監やそのOB、大災害派遣経験者等も含まれ、役場の信頼も大きい。
 松茂町は人口約1万6千人の小さな町ながら、海自徳島教育航空群、陸自第14飛行隊が所在している。県隊友会は、防災業務支援が「町と自衛隊との連携の強化」や「町民の自衛隊への信頼の強化」に繋がることを期待している。また、時代の流れに順応した防災業務支援のため、若い会員の積極的な参加を図っているところである。 (顧問 福田忠典)

小松島「港まつり」支援

 

 7月15・16日、小松島港周辺岸壁及び海上自衛隊第 24 航空隊(司令・和田和起 1 海佐)における小松島市夏の最大イベント「港まつり」(艦艇広報、基地開放、阿波踊り、民謡、花火大会など)を県本部及び小松島支部で全力支援した。

 徳島県隊友会県本部は、徳島県自衛隊地方協力本部(本部長・細田直人1海佐)協賛の護衛艦(じんつう)による「艦艇広報」において梅雨明けを思わせる炎天下、溢れんばかりの参観客を本部役員延べ20名を持って「かき氷提供」でもてなした。

 今回は特に、F-2 戦闘機の編隊飛行展示が花を添えた。また、小松島支部(支部長・山﨑忠雄)は16日、海上自衛隊第 24 航空隊協賛の基地一般開放(サマーフェスタ 2023)のイベントスタッフとして支部長以下 7 名が猛暑の中、総合案内所での迷子、拾得物の処理、広報コーナーでの募集パンフの配布、スタンプラリー協力など隊員と一緒になって支援した。いずれの行事支援も部隊隊員と共に汗を流し、会活動の活性化を図るなど成果は極めて大であった。(事務局長・支部長)


第15即応機動連隊第1中隊の訓練激励

 

 徳島県隊友会那賀・海部支部(支部長・延 秀世、戎谷利公)は、7 月 11 日、陸上自衛隊第 14 旅団(香川県善通寺市)隷下第 15 即応機動連隊第 1 中隊の隊区偵察・行進訓練を激励した。

 同連隊は徳島県を警備隊区としており、第 1 中隊は南海トラフ大地震で大津波を想定する県南部 4 町を担任するため、今回の訓練では前日の 10 日は、支援対象とする各町市街地近傍までの海岸及び山間隘路沿いの車両接近経路について偵察を行い 11 日は訓練参加総員 31 名を 4 個梯隊として山間集結地点から被災想定市街地までの約20 キロメートルを徒歩行進により偵察したものである。

 幸運にも梅雨の合間の青空に恵まれたものの 30 度を超える炎天下を踏破して最終集結地点「みなみらいスクエア」に逐次到着する隊員達を県隊友会那賀・海部支部会員及び家族会有志が盛大な拍手とかけ声で出迎え、激励して今後益々の健闘を祈った。(支部長・戎谷利公)


令和5年度定期総会

 

7 月 2 日(日)、徳島市内のホテルにおいて令和5年度県隊友会定期総会を開催した。

今回は令和元年7月以来4年間に亘り県隊友会を指導してきた岡田会長の活動実績を総括する総会であったが、with コロナの配慮をしながらもほぼ従来の規模と内容で締めくくることが出来たのはコロナ禍3年半の会務を着実に進めて来た証であろうと思われる。
正会員37名が参加した総会においては、前週参加の本部総会の概要と2年連続して隊友紙掲載賞に県隊友会が選ばれたことが紹介され、所要の議案が全会一致で承認されたところで岡田会長が退任の、髙木新会長が就任の挨拶をして新体制の発進となった。引き続き、特別会員等11名を迎えての講演会においては自衛隊徳島地方協力本部長 細田直人1等海佐が「自衛官募集の現況等」について、様々な工夫をしながらなお苦悩する隊員募集の現状を印象的に訴えた。
最後に、県内所在の徳島教育航空群司令始め陸・海部隊長及び先任曹長・伍長等9名を迎え、新旧隊友会長の交代挨拶ののちコロナ禍の3年半を取り戻す勢いで懇親の実を納めるなど、極めて有意義な総会を終えることが出来た。(事務局長・中村信康)


第15即応機動連隊第3中隊の訓練激励

 

 

 徳島県板野東・西支部(支部長・廣瀬武人、奈尾大五郎)は、3月15日、陸上自衛隊第14旅団(香川県善通寺市)隷下第15即応機動連隊第3中隊の隊区偵察・行進訓練を激励した。同連隊は徳島県を警備隊区としており、第3中隊は南海トラフ大地震で津波を想定する県北部と直下型地震を想定する県西部の広域を担任するため、今回は紀伊水道と接する徳島航空基地から西20kmに位置する防災拠点「あすたむらんど徳島」の間の要点、景観などを確認するるとともに往復約40キロを行進するもので、中隊長以下約50名が早春のさわやかな風景に誘われ颯爽と行進して同防災拠点に集結する姿を両支部会員10名と徳島県家族会員数名が盛大な拍手とかけ声で出迎え、激励して今後益々の健闘を祈った。(支部長・廣瀬武人)

 

 

 

県知事表彰の受賞



 徳島県隊友会は1月24日、徳島県庁において令和4年度「未来を守る防災活動賞徳島県知事表彰」を受賞した。
今回の表彰は危機管理・防災訓練協力指導等部門で功績が認められた徳島県隊友会以下2団体及び個人1人並びに自主防災活動の顕著な4団体が表彰された。
隊友会は四代に亘る自衛隊OBの県防災企画監と連携を継続して十年以上に亘り県及び市町村防災訓練の企画や訓練統裁・指導並びに実施協力団体としての参加の成果が賞賛されたものである。
 徳島県は喫緊の課題である「南海トラフ巨大地震」と「直下型中央構造線活断層地震」への備えを重視して、現在は自衛隊OBを県防災企画監等として県・市・町に15~17名程度採用しており、県隊友会は、彼等と緊密な連携を図りつつ毎年5~7件の県・市・町計画の防災訓練・国民保護訓練(図上・実動)に支援・協力し貢献している 表彰受けに伴い更に協力態勢の向上発展を図りたいが将来の危機管理ニーズの多様化の一方、適任者の老齢化や後継者の減少等今後の課題は多い。(事務局長・中村信康)